レザー(合皮)ソファーは、夏のジメジメにとっても弱いという側面があります。
通気性が悪く汗を吸収できない素材なので、暑い日、特に湿度の高いジメジメした季節は快適に座れなくなりますよね。
太ももの裏やひざの裏はベタベタになりやすく、背中は衣服でカバーできても腕や首筋の汗がベタベタと不快です。
とは言え季節ごとにソファーを変えるわけにもいきません。
そういう場合は、マルチカバーをかけることで大きく改善することができます。
レザー(合皮)ソファーが夏に向かない2つの理由
レザー素材はお手入れもしやすく、近年では本革と見分けがつかないほど作りが上質になっています。
それでいて本革に比べて安価なので、素材としてはとても人気があります。
でも弱点は夏になると使いにくくなる点。
ではなぜレザー素材は夏に向いてないのでしょうか。
ポイントは次の2点です。
- 通気性の悪さ
- 吸湿性の悪さ
通気性の悪さ
レザーは人工物であり、通気性は非常に悪いと言えます。
これはつまり空気すら通過することができないことを意味し、汗などの水分が通れる余地などありません。
また、暑い夏の日の体の熱気を通過させることができないので、皮膚とレザーの間に湿気がこもりベタベタしてしまうのです。
これが本革だと通気性が良いので、そんなに蒸れることはないのですが、この辺りは人工物の弱点とも言えるでしょうか。
とは言え、それによってメンテナンスが楽になっているので、必ずしも悪い面ばかりではありません。
吸湿性の悪さ
仮に蒸れてしまっても素材が湿気を吸収してくれれば、ベタベタは大きく改善できますよね。
ところがレザーは水が染み込まず逆にはじくそざいなので、当然汗による湿気も吸収してくれません。
長く座るほど表面の湿度がどんどん上がり、肌に触れるとベタベタした感じになって表れます。
夏はカバーで乗り越える
湿気が逃げず吸収もできないレザー素材。
ベタベタしやすいのは避けられません。
通気性の悪さは変えられませんが、カバーをかけることで吸湿性を高めることはできます。
湿気を吸収してくれればベタベタ感は大幅に改善し、不快感を大きく軽減させることができます。
素材は綿を主役に
カバーをする大きな理由は、通気性をよくするためではなく吸湿性を良くするため。
なので素材は綿素材を中心に考えます。
やはり触り心地や吸湿性を考えれば綿素材がベスト。
ただ綿100%だと少し暑苦しくなってしまいますよね。
汗を吸収することはできますが、生地によって逆に発汗を促してしまいます。
なので綿とポリエステルの混紡素材が最もおすすめ。
湿気を吸収してサラサラにし、なおかつ防寒効果が高すぎないちょうど良い素材です。
綿の割合が多いと吸湿性に優れています。
夏場はイメージを変える
レザーソファーにカバーをかける最大のデメリットは、レザーの素材感が全くなくなること。
レザーソファーにした理由には、当然その見た目の好みも含まれていますよね。
なので少し残念な思いはあるかもしれません。
でも開き直ってお部屋のイメージを変える意識でカバーをかけてみてはどうでしょうか。
カバーにはいろんな色があり、ソファーの色を変えるとお部屋の雰囲気はガラッと変わります。
新たな発見があるかもしれませんし、夏らしいさわやかな色合いにすることで、視覚的に涼しさを演出するのもいい方法。
レザーの素材感がなくなりますが、それとは完全に別のソファーにするぐらいの感覚のほうがいいかもしれませんね。
まとめ
高いレザーソファーも、安いレザーソファーも。
素材の特徴なので価格は関係ありません。
エアコンで湿度を下げることも重要ですが、光熱費やエコの面を考えても、夏場だけ雰囲気を一変させるのも賢い方法。
また、冬場の「ヒヤッ」とした肌触りを解消させるのも、ベタベタ感と似たようなことが言えます。
つまりは素材の特徴と言え、四季のはっきりした日本では四季に合わせて対応することも大事ではないでしょうか。